関連データベースはこちらをご覧ください。
馬体重は当日にしか入手できないデータです。
馬体重の発表時間は出走のおおよそ60分前ですから、予想する上では非常に扱いづらいです。
よって、馬体重をそもそも予想ファクターに入れない、という方もいらっしゃるでしょう。
あるいは、多少のブレはあるものとして、前走馬体重を利用する方もいるようです。
前走馬体重が、今走馬体重の代わりになるのか、検証してみたいと思います。
私は初心者の頃に、10社ほど無料予想を出している予想サイトに登録して、買い目の組み方を研究していました。
(データ競馬では、予想だけでなく買い方もルール化しないと結果が安定しません)
その中でダントツに結果を出していたのがターフビジョンです。
ターフビジョンでは毎週土日2レース分の3連複予想が無料で閲覧出来ます。
無料とはいえ、人気サイドに偏った3連複などでは決してなく、他社と比べても、本気で予想を出している印象があります。
例えば、下記のレースを見てください。
1頭目は1番人気の⑦キングズソードを抑え、4人気の⑪ナムアミダブツを2頭目に、9人気の②ナムラゴロフキンを3頭目に据え、的中(82.0倍的中)。
■ 2022/12/17(土)阪神9R 赤穂特別
ターフビジョンはこのように3連複フォーメーションの2頭目・3頭目の絞り方が上手です。
このまま参考にしても良いですし、私はターフビジョンで3頭目に選択されている穴馬に注目した買い方をしています。
無料情報というと人気上位を適当に並べただけというものも多い中、的中確率が悪くなる覚悟でこうした人気薄馬を組み入れる予想を出すところは参考にできますよ。
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芝コース|前走馬体重・今走馬体重の成績・回収率
前走・今走の、出走件数・勝率・単勝回収率の一覧です。
今走は、前走記録なしのものを除外していますので(おもに新馬戦を除外)、件数合計はだいたい同じになります。
芝|馬体重別の成績・回収率(2013-2017) ※障害戦・新馬戦除く
ざっとみると、今走と前走でほとんど同じ傾向ですし、むしろ前走の方が重量馬が好走し回収率も高いように見えます。
いきなり結論になってしまいますが、芝コースに関して前走馬体重を今走馬体重の代わりに使うことに問題はなさそうです。
重量馬と軽量馬についてそれぞれ年度ごとの傾向を把握します。
まずは、重量馬(510kg以上)です。上が前走、下が今走です。今走は80%以下もあったのですが、前走はすべて80%で安定しています。
芝|前走馬体重510kg以上の成績・回収率(2013-2017) ※障害戦・新馬戦除く
着別度数を[非表示 ]1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 出走 | 勝率 | 連対 | 複勝 | 単回 | 複回 | turf_year | |
2017 | 136 | 102 | 103 | 1,093 | 1,434 | 9.5 | 16.6 | 23.8 | 83 | 77 | turf_year |
2016 | 147 | 126 | 120 | 1,052 | 1,445 | 10.2 | 18.9 | 27.2 | 89 | 88 | turf_year |
2015 | 114 | 92 | 86 | 1,077 | 1,369 | 8.3 | 15.0 | 21.3 | 87 | 83 | turf_year |
2014 | 126 | 102 | 83 | 1,074 | 1,385 | 9.1 | 16.5 | 22.5 | 96 | 82 | turf_year |
2013 | 99 | 87 | 77 | 1,043 | 1,306 | 7.6 | 14.2 | 20.1 | 83 | 76 | turf_year |
芝|今走馬体重510kg以上の成績・回収率(2013-2017) ※障害戦・新馬戦除く
着別度数を[非表示 ]1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 出走 | 勝率 | 連対 | 複勝 | 単回 | 複回 | turf_year | |
2017 | 145 | 113 | 119 | 1,180 | 1,557 | 9.3 | 16.6 | 24.2 | 79 | 78 | turf_year |
2016 | 165 | 126 | 136 | 1,189 | 1,616 | 10.2 | 18.0 | 26.4 | 89 | 86 | turf_year |
2015 | 133 | 98 | 105 | 1,184 | 1,520 | 8.8 | 15.2 | 22.1 | 86 | 82 | turf_year |
2014 | 131 | 111 | 88 | 1,196 | 1,526 | 8.6 | 15.9 | 21.6 | 88 | 78 | turf_year |
2013 | 102 | 103 | 91 | 1,149 | 1,445 | 7.1 | 14.2 | 20.5 | 76 | 77 | turf_year |
続いて軽量馬(430kg以下)です。上が前走、下が今走です。こちらは前走も今走も同じような傾向です。いずれにせよ、前走を今走の代わりに使うことに、特に問題はないと言えます。
芝|前走馬増加430kg以下の成績・回収率(2013-2017) ※障害戦・新馬戦除く
着別度数を[非表示 ]1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 出走 | 勝率 | 連対 | 複勝 | 単回 | 複回 | turf_year | |
2017 | 148 | 138 | 167 | 2,400 | 2,853 | 5.2 | 10.0 | 15.9 | 81 | 75 | turf_year |
2016 | 122 | 142 | 158 | 2,387 | 2,809 | 4.3 | 9.4 | 15.0 | 74 | 77 | turf_year |
2015 | 107 | 128 | 144 | 2,160 | 2,539 | 4.2 | 9.3 | 14.9 | 71 | 78 | turf_year |
2014 | 98 | 115 | 129 | 2,099 | 2,441 | 4.0 | 8.7 | 14.0 | 67 | 75 | turf_year |
2013 | 104 | 121 | 135 | 2,012 | 2,372 | 4.4 | 9.5 | 15.2 | 68 | 78 | turf_year |
芝|今走馬体重430kg以下の成績・回収率(2013-2017) ※障害戦・新馬戦除く
着別度数を[非表示 ]1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 出走 | 勝率 | 連対 | 複勝 | 単回 | 複回 | turf_year | |
2017 | 177 | 166 | 193 | 2,757 | 3,293 | 5.4 | 10.4 | 16.3 | 84 | 76 | turf_year |
2016 | 156 | 168 | 182 | 2,802 | 3,308 | 4.7 | 9.8 | 15.3 | 81 | 79 | turf_year |
2015 | 136 | 157 | 165 | 2,577 | 3,035 | 4.5 | 9.7 | 15.1 | 75 | 80 | turf_year |
2014 | 117 | 126 | 155 | 2,497 | 2,895 | 4.0 | 8.4 | 13.7 | 69 | 72 | turf_year |
2013 | 122 | 146 | 150 | 2,382 | 2,800 | 4.4 | 9.6 | 14.9 | 69 | 77 | turf_year |
ダートコース|前走馬体重・今走馬体重の成績・回収率
ダートコースも芝コース同様に今走と前走でほぼ同じ傾向がみてとれます。
ダート|馬体重別の成績・回収率(2013-2017) ※障害戦・新馬戦除く
ダート重量馬(510kg以上)の年度別のデータです。上が前走、下が今走です。こちらは芝コースとは逆に今走の方がよさそうですが、まあほぼ同じ傾向といって良いでしょう。
ダート|前走馬体重510kg以上の成績・回収率(2013-2017) ※障害戦・新馬戦除く
着別度数を[非表示 ]1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 出走 | 勝率 | 連対 | 複勝 | 単回 | 複回 | dirt_yearyear | |
2017 | 302 | 251 | 226 | 2,335 | 3,114 | 9.7 | 17.8 | 25.0 | 87 | 84 | dirt_yearyear |
2016 | 293 | 266 | 248 | 2,295 | 3,102 | 9.4 | 18.0 | 26.0 | 82 | 84 | dirt_yearyear |
2015 | 287 | 276 | 234 | 2,284 | 3,081 | 9.3 | 18.3 | 25.9 | 81 | 86 | dirt_yearyear |
2014 | 253 | 230 | 230 | 2,253 | 2,966 | 8.5 | 16.3 | 24.0 | 78 | 83 | dirt_yearyear |
2013 | 293 | 254 | 257 | 2,154 | 2,958 | 9.9 | 18.5 | 27.2 | 89 | 90 | dirt_year |
ダート|今走馬体重510kg以上の成績・回収率(2013-2017) ※障害戦・新馬戦除く
着別度数を[非表示 ]1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 出走 | 勝率 | 連対 | 複勝 | 単回 | 複回 | dirt_yearyear | |
2017 | 310 | 261 | 243 | 2,495 | 3,309 | 9.4 | 17.3 | 24.6 | 84 | 83 | dirt_yearyear |
2016 | 313 | 269 | 270 | 2,459 | 3,311 | 9.5 | 17.6 | 25.7 | 80 | 83 | dirt_yearyear |
2015 | 320 | 284 | 253 | 2,445 | 3,302 | 9.7 | 18.3 | 25.0 | 85 | 86 | dirt_yearyear |
2014 | 296 | 241 | 233 | 2,407 | 3,177 | 9.3 | 16.9 | 24.2 | 83 | 83 | dirt_yearyear |
2013 | 295 | 262 | 281 | 2,294 | 3,132 | 9.4 | 17.8 | 26.8 | 86 | 90 | dirt_year |
ダート軽量馬(430kg以下)の年度別のデータです。上が前走、下が今走です。こちらは今走の方がより悪い意味での有効なファクターですが、どちらも十分に毎年80%以下です。
ダート|前走馬増加430kg以下の成績・回収率(2013-2017) ※障害戦・新馬戦除く
着別度数を[非表示 ]1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 出走 | 勝率 | 連対 | 複勝 | 単回 | 複回 | dirt_yearyear | |
2017 | 46 | 56 | 58 | 1,307 | 1,467 | 3.1 | 6.0 | 10.9 | 68 | 76 | dirt_yearyear |
2016 | 48 | 60 | 62 | 1,333 | 1,503 | 3.2 | 7.2 | 11.3 | 74 | 75 | dirt_yearyear |
2015 | 39 | 41 | 40 | 1,234 | 1,354 | 2.9 | 5.9 | 8.9 | 72 | 63 | dirt_yearyear |
2014 | 34 | 31 | 48 | 1,208 | 1,321 | 2.6 | 4.9 | 8.6 | 70 | 68 | dirt_yearyear |
2013 | 48 | 47 | 68 | 1,130 | 1,293 | 3.7 | 7.3 | 12.6 | 80 | 82 | dirt_year |
ダート|今走馬体重430kg以下の成績・回収率(2013-2017) ※障害戦・新馬戦除く
着別度数を[非表示 ]1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 出走 | 勝率 | 連対 | 複勝 | 単回 | 複回 | dirt_yearyear | |
2017 | 45 | 64 | 68 | 1,353 | 1,530 | 2.9 | 7.1 | 11.6 | 65 | 79 | dirt_yearyear |
2016 | 40 | 67 | 66 | 1,429 | 1,602 | 2.5 | 6.7 | 10.8 | 59 | 72 | dirt_yearyear |
2015 | 40 | 44 | 46 | 1,303 | 1,433 | 2.8 | 5.9 | 9.1 | 71 | 63 | dirt_yearyear |
2014 | 37 | 30 | 52 | 1,324 | 1,443 | 2.6 | 4.6 | 8.2 | 69 | 67 | dirt_yearyear |
2013 | 37 | 40 | 64 | 1,212 | 1,353 | 2.7 | 5.7 | 10.4 | 64 | 71 | dirt_year |
前走馬体重と今走馬体重の回収率への影響の違いについては、結局のところ、85%の競走馬が馬体重増減が1桁台に収まりますので前走で見ても今走で見ても、大勢に影響はないのだと思います。
つまり450kgと500kgの馬体重の違いは回収率に影響してくるでしょうけど、460kgの馬が前走で450kgだったからといって、その馬の強さにはほとんど影響しないのでしょう。
ただし、
- 460kgと450kgの差を考慮しないこと
- 馬体重増減の10kgを考慮しないこと
は、意味が異なります。後者は増減の事実そのものに焦点を当てているからです。もっとも、当日発表を避けて前走馬体重を採用している訳ですから、この場合、増減値も扱えないですけれども...
前走馬体重がファクターとして優れているのは、
- 勝率と回収率が相反する関係になっていない、つまり、好走率とともに回収率もあがる
- 回収率が高い低いのゾーンの件数が十分である
という点にあり、回収率指数のベースを形成するファクターとして、とても重要だと考えています。
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パンダズ競馬では
- 過小評価条件
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を回収率向上の具体的な手段としてとらえ、競馬ファンの方にさまざまなデータを紹介しています。
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三連複フォーメーション
過小評価に注目する場合は、券種の選定が重要であることも繰り返し述べています。
なぜ、過小評価条件と三連複がセットなのかについて解説した記事です。
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