馬体重・斤量

馬体重ではなく斤量比を使おう!回収率向上のためのファクター選び

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斤量を馬体重で割った斤量比という考え方は、データ分析で良く扱われます。

良く使われるというのは、メリットがあるからです!

馬体重そのもので分析する場合に比べて、勝率や回収率がどのように変化するのか、どのようにメリットがあるのか、見ていきたいと思います。

実際に馬券購入を検討するファクターとして扱っているのは、斤量比関連の指標になります。「前走斤量比偏差値」という舌を噛みそうなファクターです。また改めて記事にしますね

分析の方法

馬体重は当日発表の今走馬体重を使用します。

分析対象は、

斤量比=斤量/今走馬体重

ですが、これを今走馬体重と比較したいわけです。

斤量比の分布は0.100~0.140(10%~14%)程度で、馬体重の分布はだいたい400kg~560kgくらいです。この2つを比べるために、平均的な斤量である55kgを使って、

斤量比(55kg固定)=55kg/今走馬体重

という指標を考えます。

55kgに固定された斤量比は同じように分布が0.100~0.140程度になりますが、数値を変換をしているだけで実質的には今走馬体重そのもを表す指標です。

数式を見ると、単に反比例させているだけですね

この2つを比較することで、馬体重から斤量比への変換だけに焦点を当て、その効果を検証することができる、と考えます。

芝レース

まず、芝レースのデータです。

左側が斤量比、右側が55kgに固定した斤量比ですが、右側は今走馬体重そのものと同等のものとしてお考えください。

斤量/今走馬体重 芝:斤量のまま 芝:斤量=55kgに固定
勝率 単回 出走件数 勝率 単回 出走件数
~0.1075 7.7 83 6,070 8.6 84 6,118
0.1075~0.1100 7.9 81 5,852 8.7 81 5,294
0.1100~0.1125 8.2 85 9,089 8.0 78 10,206
0.1125~0.1150 7.9 82 12,957 7.9 81 11,764
0.1150~0.1175 7.9 81 14,455 8.0 84 13,966
0.1175~0.1200 7.3 80 14,410 7.3 81 14,080
0.1200~0.1225 6.3 75 13,770 6.6 78 12,982
0.1225~0.1250 6.3 77 9,374 5.8 73 8,902
0.1250~0.1300 5.5 74 13,436 5.5 76 13,501
0.1300~ 4.5 72 5,032 4.0 72 7,632

すると、斤量比に置き換えるメリットが見えてきますよ。

上位は斤量比の方が少し勝率は落ちてしまいますが、斤量比と回収率の関係が馬体重そのものを使うよりも直線的になっていることが分かります。

ちょっと表だけではわかりにくいので、相関係数という考え方を使って説明してみますね。

相関係数は、-1から+1のあいだの値を取ります。

  • 0だと2つの変数のあいだに関係性はない
  • 1に近づくと、一方が増えればもう一方も増える
  • -1に近づくと、一方が増えればもう一方は減る

という性質があります。

お互いに関係する係数、なので言葉通り直観的な理解で良いと思います!

この相関係数を計算すると、次のようになります。

斤量比 斤量=55kgに固定
斤量比と回収率の相関係数 -0.903 -0.789
勝率と回収率の相関係数 0.959 0.882

いずれも斤量比にすることで、絶対値が0.9を超え、直線的な関係で描写できることが分かります。

つまり、回収率を向上させるファクターとして連続変数の斤量比がそのまま有効だということです。

また、勝率と回収率も直線的であることも見逃せません。回収率を追い求める行動が、的中率も向上させてくれるのです。

ダートレース

ダートレースはどうでしょうか。

斤量/今走馬体重 ダート:斤量のまま ダート:斤量=55kgに固定
勝率 単回 出走件数 勝率 単回 出走件数
~0.1075 8.5 81 11,560 9.6 84 13,641
0.1075~0.1100 8.8 86 9,945 8.7 80 8,902
0.1100~0.1125 7.9 79 13,295 7.7 78 14,537
0.1125~0.1150 7.4 79 16,392 7.6 80 14,602
0.1150~0.1175 7.0 79 16,109 7.0 79 15,398
0.1175~0.1200 6.5 79 14,494 6.2 77 13,977
0.1200~0.1225 6.2 79 12,771 5.9 79 11,729
0.1225~0.1250 5.2 76 7,288 5.5 82 7,329
0.1250~0.1300 4.5 74 8,599 4.2 75 9,101
0.1300~ 2.3 57 2,499 2.1 59 3,736

残念ながら、一番上の斤量比10.75%未満の領域では斤量比の方が回収率が下がっているのですが、他のところを見ますと、回収率に対して、馬体重の場合は割とガタガタしているのに対して、斤量比は、斤量比と回収率の関係がはっきりしています。

こちらも相関係数を見ておきましょう。

斤量比 斤量=55kgに固定
斤量比と回収率の相関係数 -0.755 -0.651
勝率と回収率の相関係数 0.911 0.818

斤量比と回収率の関係は芝のように絶対値で0.9を超えておりませんが、馬体重そのものよりも高くなっています。勝率と回収率の関係も良いですね。

馬体重から斤量比にすることで、一般の馬券購入者がほとんど考慮しない変数を扱うことになるので、おそらく勝率の差がオッズに反映されにくくなってくるのだと思います。

データ競馬では、こんな検討ばっかりやってます。馬を見ないですね…

したがって、馬体重から斤量比に指標を発展させる意味は、回収率を向上かつ安定させることにある、と言えるでしょう。

余談ですが、斤量比の背景には、減量騎手・牝馬・勝利数・収得賞金というファクターもありますので、一般論としては同時利用する場合は注意が必要なのですが、相関はほぼありませんでしたので、あまりに気にする必要はないでしょう。

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  • この記事を書いた人
しがらき

しがらき

週末プログラマー。馬券購入に役立つ独自指数を研究して楽しんでいます。生まれは阪神競馬場すぐ近く、現在は京都市在住で京都競馬場へのアクセスは抜群です。

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