人気サイドの馬はどうしても馬券妙味に欠けるところがあり、回収率が上がっていきませんよね。
そこで、穴馬をもってくる確率の高い要素が1つの注目ポイントになると考えるのですが、今回はその1つとして馬主に注目してみます。
やり方は、馬主ごとに1着時平均オッズを求め、この数字が大きいほどを穴馬をもってきやすい、と考えます。
最初に結論を言ってしまうと、ベタ買いのときの単勝回収率は、
- 最も1着時平均オッズの低い金子真人ホールディングスが63%
- 最も1着時平均オッズの高いビッグレッドファームが85%
と、儲かるか、儲からないかに関しては、割と差異があります。
儲かる条件の1つとして、穴馬のもってきやすさ、という指標は有効と言えるのではないでしょうか。
私は初心者の頃に、10社ほど無料予想を出している予想サイトに登録して、買い目の組み方を研究していました。
(データ競馬では、予想だけでなく買い方もルール化しないと結果が安定しません)
その中でダントツに結果を出していたのがターフビジョンです。
ターフビジョンでは毎週土日2レース分の3連複予想が無料で閲覧出来ます。
無料とはいえ、人気サイドに偏った3連複などでは決してなく、他社と比べても、本気で予想を出している印象があります。
例えば、下記のレースを見てください。
1頭目は1番人気の⑦キングズソードを抑え、4人気の⑪ナムアミダブツを2頭目に、9人気の②ナムラゴロフキンを3頭目に据え、的中(82.0倍的中)。
■ 2022/12/17(土)阪神9R 赤穂特別
ターフビジョンはこのように3連複フォーメーションの2頭目・3頭目の絞り方が上手です。
このまま参考にしても良いですし、私はターフビジョンで3頭目に選択されている穴馬に注目した買い方をしています。
無料情報というと人気上位を適当に並べただけというものも多い中、的中確率が悪くなる覚悟でこうした人気薄馬を組み入れる予想を出すところは参考にできますよ。
メールアドレスの登録だけでは、費用は一切かかりませんので参考にしてみてください。
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馬主別の1着時平均オッズを抽出してみる
勝利数があまり少ないと意味がないので、どこまでの範囲で見るかは難しいところですが、年間20勝程度をボーダーに考えます。
2013年~2017年の5年間で100勝以上の馬主の1着時平均オッズを抽出してみました。
ALL|馬主別1着時の平均オッズ(2013-2017) ※障害戦・新馬戦除く
勝利数 | 平均オッズ | ベタ回収率 | |
キャロットファーム | 566 | 6.3 | 74 |
サンデーレーシング | 553 | 6.7 | 78 |
社台レースホース | 494 | 6.5 | 65 |
ゴドルフィン | 322 | 7.6 | 81 |
松本好雄 | 298 | 12.4 | 80 |
サラブレッドクラブ・ラフィアン | 287 | 11.9 | 74 |
シルクレーシング | 284 | 6.0 | 72 |
金子真人ホールディングス | 246 | 4.9 | 63 |
東京ホースレーシング | 217 | 7.5 | 78 |
G1レーシング | 180 | 8.4 | 91 |
里見治 | 180 | 6.7 | 83 |
栄進堂 | 175 | 9.0 | 95 |
吉田勝己 | 169 | 6.4 | 69 |
吉田照哉 | 159 | 8.9 | 80 |
吉田和美 | 158 | 6.5 | 86 |
近藤利一 | 157 | 8.0 | 81 |
ウイン | 150 | 12.1 | 86 |
島川隆哉 | 146 | 12.3 | 96 |
ノースヒルズ | 140 | 10.7 | 85 |
岡田牧雄 | 138 | 15.1 | 85 |
ヒダカ・ブリーダーズ・ユニオン | 130 | 14.9 | 83 |
八木良司 | 129 | 13.0 | 109 |
ビッグレッドファーム | 128 | 17.9 | 85 |
ダノックス | 122 | 5.5 | 61 |
前田幸治 | 119 | 7.7 | 69 |
林正道 | 115 | 7.0 | 78 |
グリーンファーム | 113 | 11.8 | 96 |
松岡隆雄 | 109 | 10.9 | 87 |
1着時平均オッズがもっとも低い馬主が金子真人ホールディングスで4.9倍、逆に高い馬主がビッグレッドファームの17.9倍です。実に4倍もの開きがあります。
儲かる馬主=穴馬をもってきやすい馬主?
平均オッズの大きい順に並び替えてみます。
勝利数 | 平均オッズ | ベタ回収率 | |
ビッグレッドファーム | 128 | 17.9 | 85 |
岡田牧雄 | 138 | 15.1 | 85 |
ヒダカ・ブリーダーズ・ユニオン | 130 | 14.9 | 83 |
八木良司 | 129 | 13.0 | 109 |
松本好雄 | 298 | 12.4 | 80 |
島川隆哉 | 146 | 12.3 | 96 |
ウイン | 150 | 12.1 | 86 |
サラブレッドクラブ・ラフィアン | 287 | 11.9 | 74 |
グリーンファーム | 113 | 11.8 | 96 |
松岡隆雄 | 109 | 10.9 | 87 |
ノースヒルズ | 140 | 10.7 | 85 |
栄進堂 | 175 | 9.0 | 95 |
吉田照哉 | 159 | 8.9 | 80 |
G1レーシング | 180 | 8.4 | 91 |
近藤利一 | 157 | 8.0 | 81 |
前田幸治 | 119 | 7.7 | 69 |
ゴドルフィン | 322 | 7.6 | 81 |
東京ホースレーシング | 217 | 7.5 | 78 |
林正道 | 115 | 7.0 | 78 |
サンデーレーシング | 553 | 6.7 | 78 |
里見治 | 180 | 6.7 | 83 |
吉田和美 | 158 | 6.5 | 86 |
社台レースホース | 494 | 6.5 | 65 |
吉田勝己 | 169 | 6.4 | 69 |
キャロットファーム | 566 | 6.3 | 74 |
シルクレーシング | 284 | 6.0 | 72 |
ダノックス | 122 | 5.5 | 61 |
金子真人ホールディングス | 246 | 4.9 | 63 |
勝利数上位の馬主の中で、穴馬をもってきやすいのは、上から
ベタ買いをしたときの単勝回収率はそれぞれ、85%、85%、83%、109%、80%となっており、かなり高いです。
さらに、6位から10位がこちら。
同じようにベタ買いをしたときの単勝回収率は、96%、86%、74%、96%、87%です。
ラフィアンが例外的になっていますが、おおむね高回収率です。
一方の、オッズの低い5馬主も見ておきましょう。
この5馬主のベタ買いの単勝回収率は、63%、61%、72%、74%、69%となります。
馬券的にはつらい状況ですね。
この、穴馬をもってきやすいという指標は、勝率よりも回収率との相関が高いので、例えば1着時平均オッズが10倍以上などをひとつのグループとみなし、馬券購入のルールにうまく取り込むことで、回収率の改善につなげることができます。
ただし、平均オッズが高いということはそれだけ勝率が低いともいえるので、あまり的中率を下げることのないようにしなければなりません。
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パンダズ競馬とは
パンダズ競馬では
- 過小評価条件
- 三連複フォーメーション
を回収率向上の具体的な手段としてとらえ、競馬ファンの方にさまざまなデータを紹介しています。
この2つを実践するだけで「予想能力がそのままでも回収率が上昇する」というのがパンダズ競馬の一貫した主張です。
この2つの手段について、参考記事をまとめて紹介いたしますので、よかったら合わせてご覧ください。
過小評価条件
まずは過小評価条件を検討し、過小評価馬を見出すのが第一歩です。
パンダズ競馬では、さまざまなデータベースで過小評価条件を紹介しています。
調教師や馬主のデータベースもありますが、重要なのは次の3点セットでしょう。
すべて同じフォーマットにデータを落とし込んでいるので、見やすいと思います。毎週データ更新していますので、参考にしてみてください。
もう一つ、ご自身で条件抽出できる方法も提供しています。こちらのほうがオリジナルの条件を何でも作れますので、そういうのがお好きな方は是非一度試してみてください。
三連複フォーメーション
過小評価に注目する場合は、券種の選定が重要であることも繰り返し述べています。
なぜ、過小評価条件と三連複がセットなのかについて解説した記事です。
こちらは、三連複フォーメーションの具体的な買い方を説明した記事です。
パンダズ競馬で三連複を推奨する理由が、期待回収率という考え方を通してご理解いただけると思います。
過小評価条件に注目する以上、三連複での購入はぜひチャレンジしてほしいですが、三連複に慣れていない方は、まずは予想サイトの無料予想を参考にするのをお勧めします。
三連複で実績があり、私が参考にしているのは次の2サイトです。ターフビジョンは三連複フォーメーションなので、当サイトでお勧めする方法に一番近いものです。人気薄の組み入れ方に注目してみてください。
いまの皆さんの予想方法はそのままでよいのです。そこに過小評価条件や券種というフィルターを新たに加えてみてください。
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