関連データベースはこちらをご覧ください。
芝スタートのダートコース(芝ポケット)は次の8コースです。
芝スタートのダートコースは、スタート直後に芝を走る距離が長くなる外枠が有利とされています。
ダート全体に占める割合は3割程度ありますので決して例外的なコースではなく、この条件を考慮して馬券を検討することがダート攻略には重要となります。
ダートはデータ上は外枠が有利ではあるのですが、ダート全体を同じに見なして外枠有利と判断すると、おかしなことになります。
結論的なことを先に書くと、ダート外枠有利と見えているのは、実はこの芝スタートの影響であり、芝スタート以外のダートコースは外枠有利でも何でもありません。
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ダートコースの成績・回収率データ
はじめに、ダートコース全体の枠番別の成績・回収率を一覧にしましたので、ご覧ください。
※表は着別度数の表示・非表示で切り替えができます。
ダート|枠番別の成績・回収率(2014-2018) ※障害戦除く
着別度数を[非表示 ]1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 出走 | 勝率 | 連対 | 複勝 | 単回 | 複回 | dirt | |
1 | 764 | 756 | 877 | 10,257 | 12,654 | 6.0 | 12.0 | 18.9 | 71 | 78 | dirt |
2 | 907 | 862 | 960 | 11,244 | 13,973 | 6.5 | 12.7 | 19.5 | 79 | 79 | dirt |
3 | 935 | 947 | 990 | 11,803 | 14,675 | 6.4 | 12.8 | 19.6 | 76 | 79 | dirt |
4 | 1,002 | 1,025 | 1,029 | 12,227 | 15,283 | 6.6 | 13.3 | 20.0 | 75 | 79 | dirt |
5 | 1,131 | 1,137 | 1,053 | 12,526 | 15,847 | 7.1 | 14.3 | 21.0 | 82 | 82 | dirt |
6 | 1,155 | 1,149 | 1,112 | 12,705 | 16,121 | 7.2 | 14.3 | 21.2 | 82 | 83 | dirt |
7 | 1,159 | 1,192 | 1,093 | 12,888 | 16,332 | 7.1 | 14.4 | 21.1 | 82 | 84 | dirt |
8 | 1,249 | 1,226 | 1,180 | 12,797 | 16,452 | 7.6 | 15.0 | 22.2 | 84 | 84 | dirt |
勝率・回収率ともに外枠が優位になっている様子が分かります。
勝率と回収率が同じような傾向にあるということは、好走率の差異が馬券には反映しきっていない、ということを示しています。
続いて、先ほどの8コースに限定したデータを見てみましょう。
芝スタートのダートコース|枠番別の成績・回収率(2014-2018) ※障害戦除く
着別度数を[非表示 ]1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 出走 | 勝率 | 連対 | 複勝 | 単回 | 複回 | pocketin | |
1 | 242 | 257 | 278 | 3,732 | 4,509 | 5.4 | 11.1 | 17.2 | 67 | 75 | pocketin |
2 | 298 | 298 | 314 | 4,058 | 4,968 | 6.0 | 12.0 | 18.3 | 77 | 78 | pocketin |
3 | 308 | 305 | 332 | 4,175 | 5,120 | 6.0 | 12.0 | 18.5 | 75 | 78 | pocketin |
4 | 336 | 343 | 347 | 4,202 | 5,228 | 6.4 | 13.0 | 19.6 | 74 | 80 | pocketin |
5 | 351 | 353 | 332 | 4,268 | 5,304 | 6.6 | 13.3 | 19.5 | 81 | 81 | pocketin |
6 | 367 | 408 | 364 | 4,222 | 5,361 | 6.8 | 14.5 | 21.2 | 81 | 86 | pocketin |
7 | 392 | 373 | 354 | 4,279 | 5,398 | 7.3 | 14.2 | 20.7 | 87 | 84 | pocketin |
8 | 428 | 387 | 392 | 4,203 | 5,410 | 7.9 | 15.1 | 22.3 | 88 | 86 | pocketin |
さらに外枠が優位な傾向がはっきりとしてきましたね。
7枠・8枠に注目すると単勝回収率は85%を超えています。なかなかの良ファクターといえるのではないでしょうか。
ここからが、重要なところです。
- ダート全体で見ても外枠有利
- 芝スタートのダートコースはさらに外枠有利
では、芝スタート以外のダートコースはどうなっているのでしょうか。
その答えが次の表になります。
芝スタート以外のダートコース|枠番別の成績・回収率(2014-2018) ※障害戦除く
着別度数を[非表示 ]1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 出走 | 勝率 | 連対 | 複勝 | 単回 | 複回 | pocketout | |
1 | 1,409 | 1,406 | 1,524 | 16,082 | 20,421 | 6.9 | 13.8 | 21.2 | 77 | 82 | pocketout |
2 | 1,601 | 1,487 | 1,633 | 17,146 | 21,867 | 7.3 | 14.1 | 21.6 | 82 | 83 | pocketout |
3 | 1,589 | 1,642 | 1,571 | 18,298 | 23,100 | 6.9 | 14.0 | 20.8 | 78 | 80 | pocketout |
4 | 1,679 | 1,684 | 1,721 | 19,111 | 24,195 | 6.9 | 13.9 | 21.0 | 77 | 80 | pocketout |
5 | 1,840 | 1,854 | 1,754 | 19,885 | 25,333 | 7.3 | 14.6 | 21.5 | 81 | 82 | pocketout |
6 | 1,891 | 1,877 | 1,826 | 20,516 | 26,110 | 7.2 | 14.4 | 21.4 | 82 | 82 | pocketout |
7 | 1,927 | 1,957 | 1,920 | 22,495 | 28,299 | 6.8 | 13.7 | 20.5 | 78 | 80 | pocketout |
8 | 1,999 | 2,017 | 1,986 | 22,960 | 28,962 | 6.9 | 13.9 | 20.7 | 79 | 81 | pocketout |
外枠有利ではありませんね。回収率も80%を下回っています。
ということは、ダートの外枠有利というのは、実は芝スタートの外枠有利によって成り立っているということになります。
ダートの馬券購入の際は、この点を注意しておく必要があります。
枠番別の成績グラフ
グラフ化すると顕著な傾向が分かりやすくなりますので、やってみましょう。
このようにみると一目瞭然ですね。
ダートの外枠有利が、
- 芝スタートのダートコースのみ
で、できていることが分かります。
こちらは複勝率ですが、単勝と全く同じ傾向です。
非芝スタートのコースは、やや内枠有利と言っても良いくらいの傾向です。
競馬という競技は、やはり本質的に、走破距離が短くなる内枠が有利だということでしょう。
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枠番別の回収率グラフ
続いて、回収率を見ていきましょう。単勝回収率と複勝回収率を続けて並べます。
おもしろいくらいにはっきりと傾向がでますね。
芝スタートは、右肩上がりのグラフで、枠番の有利不利があまり馬券に反映されていないことが分かります。
非芝スタートは凸凹してますが、おおむね枠番での過小評価・過大評価は発生していないと言えるでしょう。
- 単勝回収率は7枠・8枠
- 複勝回収率は6枠~8枠
が、かなり回収率が高いことが分かります。
両方を満たすということで、芝スタートのダートコースとして
- 7枠・8枠を過小評価ファクター
にしたいと思います。
過小評価ファクターとしての安定性
年別の回収率をみて、この過小評価ファクターが安定しているかどうかを確認します。
芝スタートのダートコース|7枠・8枠の成績・回収率(2014-2018) ※障害戦除く
着別度数を[非表示 ]1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 出走 | 勝率 | 連対 | 複勝 | 単回 | 複回 | year | |
2014 | 156 | 150 | 162 | 1,654 | 2,122 | 7.4 | 14.4 | 22.1 | 87 | 88 | year |
2015 | 154 | 170 | 133 | 1,709 | 2,166 | 7.1 | 15.0 | 21.1 | 82 | 83 | year |
2016 | 176 | 159 | 152 | 1,691 | 2,178 | 8.1 | 15.4 | 22.4 | 94 | 90 | year |
2017 | 163 | 136 | 151 | 1,733 | 2,183 | 7.5 | 13.7 | 20.6 | 86 | 82 | year |
2018 | 171 | 145 | 148 | 1,695 | 2,159 | 7.9 | 14.6 | 21.5 | 88 | 82 | year |
複勝回収率が突出した感じにはならないですが、安定した優良ファクターと言えそうです。
当サイトでは、下記のファクターを高回収率に貢献するファクターとしてとらえています。
- 芝スタートダートコースの7枠・8枠
ここには詳細を示していませんが、過小評価とは逆に、
- 芝スタートのダートコースの1枠
は回収率がかなり苦しいので、逆の意味でこちらも考慮に入れたほうが良いでしょう。
データベースに入れましたので、こちらも併せてご参照ください。
パンダズ競馬とは
パンダズ競馬では
- 過小評価条件
- 三連複フォーメーション
を回収率向上の具体的な手段としてとらえ、競馬ファンの方にさまざまなデータを紹介しています。
この2つを実践するだけで「予想能力がそのままでも回収率が上昇する」というのがパンダズ競馬の一貫した主張です。
この2つの手段について、参考記事をまとめて紹介いたしますので、よかったら合わせてご覧ください。
過小評価条件
まずは過小評価条件を検討し、過小評価馬を見出すのが第一歩です。
パンダズ競馬では、さまざまなデータベースで過小評価条件を紹介しています。
調教師や馬主のデータベースもありますが、重要なのは次の3点セットでしょう。
すべて同じフォーマットにデータを落とし込んでいるので、見やすいと思います。毎週データ更新していますので、参考にしてみてください。
もう一つ、ご自身で条件抽出できる方法も提供しています。こちらのほうがオリジナルの条件を何でも作れますので、そういうのがお好きな方は是非一度試してみてください。
三連複フォーメーション
過小評価に注目する場合は、券種の選定が重要であることも繰り返し述べています。
なぜ、過小評価条件と三連複がセットなのかについて解説した記事です。
こちらは、三連複フォーメーションの具体的な買い方を説明した記事です。
パンダズ競馬で三連複を推奨する理由が、期待回収率という考え方を通してご理解いただけると思います。
過小評価条件に注目する以上、三連複での購入はぜひチャレンジしてほしいですが、三連複に慣れていない方は、まずは予想サイトの無料予想を参考にするのをお勧めします。
三連複で実績があり、私が参考にしているのは次の2サイトです。ターフビジョンは三連複フォーメーションなので、当サイトでお勧めする方法に一番近いものです。人気薄の組み入れ方に注目してみてください。
いまの皆さんの予想方法はそのままでよいのです。そこに過小評価条件や券種というフィルターを新たに加えてみてください。
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