馬体重・斤量

【前走馬体重の勝率と回収率】順位化してレース内での相対的な強さを反映させる

【前走馬体重の勝率と回収率】順位化してレース内での相対的な強さを反映させる

関連データベースはこちらをご覧ください。

参考 前走馬体重上位1位の勝率・回収率分析

以下の記事で、馬体重は前走のものを使用しても回収率の分析にはほとんど影響しないことを書きました。

【馬体重いつ発表?】前走馬体重でも当日馬体重と同じように使える件

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また、こちらの記事では馬体重のようなファクターはレース内での相対的な強さを反映させるために、順位化や偏差値化をするのが望ましいと書きました。

【馬体重別の勝率・回収率】基本の馬体重分析(読み方はばたいじゅう)

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ここではこの2つを合わせて、順位化した前走の馬体重、というファクターについて検討したいと思います。

前走馬体重順位と名付けておりますよ!


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芝コース|前走馬体重順位の成績と回収率

まずは芝コースについて、前走馬体重をそれぞれのレースに出走する競走馬のあいだで順位付けし、2013-2017の5年間の成績・回収率をまとめました。

芝|前走馬体重順位別の成績・回収率(2013-2017) ※障害戦・新馬戦除く

着別度数を[非表示]
1着2着3着着外出走勝率連対複勝単回複回
16986345205,8547,7069.117.324.08481
27096196175,7037,6489.317.425.48584
36196115835,6357,4488.316.524.37782
45735806005,6977,4507.715.523.57681
56135805955,7287,5168.215.923.88484
65925335665,7307,4217.015.222.88482
75365555445,5737,2087.415.122.78284
85185105275,7337,2887.114.121.38181
94614795265,5717,0376.613.420.87780
104194424475,4876,7956.212.719.27780
113424074065,1166,2715.511.918.47179
123533743534,7915,8716.012.418.48081
132623073064,3395,2145.010.916.87479
142472552724,0334,8075.110.416.17779
151801912083,5484,1274.48.014.07274
161401691782,9353,4224.19.014.27377
17 61 65 731,4781,6773.67.511.97478
18 39 50 481,1181,2553.17.110.96668

馬体重そのものを扱うと、端の方の件数が少なくて統計的に扱いづらいという側面があります。

例えば芝レースの410kg以下は回収率は有意に低いのですが全出走馬の2%程度しか出現しません。一方、順位化をすると、ほぼ同数の件数割合になるので、この点においては少なくとも順位化するメリットがあると言えます。

さて、表を見ると、勝率は概ね順位に応じて上昇しており、馬体重そのもので見ても、馬体重順位で見ても、上位陣が強い、ということに変わりはありません。

注目すべきは回収率です。前走馬体重順位が1位・2位の5年平均回収率は84%、85%と高い値を示していますが、これは信頼に値する数値でしょうか。

一方の下位の方は十分に回収率が低い状況ですので、低回収率ファクターとして良さそうです。

細かく見ていきます。

前走馬体重上位の成績・回収率

3つ表がありますが、上から上位1位、上位1~2位、上位1~3位です。平均すると80%を超えているのですが、年度によっては80%を下回っており、安定していません。

芝レースでは、重量側については、そもそも馬体重で見ても、上位陣はある程度で頭打ちになる傾向があり、順位化することでさらに傾向が丸くなっているようです。重量馬については示唆を得るのは難しいと思われます。

芝|前走馬体重上位1位の成績・回収率(2013-2017) ※障害戦除く

着別度数を[非表示]
1着2着3着着外出走勝率連対複勝単回複回turf_year
20171571201021,1761,55510.117.824.48981turf_year
20161571381191,1291,54310.219.126.89289turf_year
2015126141941,1711,5328.217.423.67782turf_year
2014127125911,1901,5338.316.422.47976turf_year
20131311101141,1881,5438.515.623.08077turf_year

芝|前走馬体重上位1~2位の成績・回収率(2013-2017) ※障害戦除く

着別度数を[非表示]
1着2着3着着外出走勝率連対複勝単回複回turf_year
20172902552222,3133,0809.417.724.98281turf_year
20163102602402,2683,07810.118.526.39187turf_year
20152872502212,2933,0519.417.624.88785turf_year
20142762472082,3453,0768.017.023.88781turf_year
20132442412462,3383,0697.015.823.87580turf_year

芝|前走馬体重上位1~3位の成績・回収率(2013-2017) ※障害戦除く

着別度数を[非表示]
1着2着3着着外出走勝率連対複勝単回複回turf_year
20174163803483,4354,5799.117.424.08080turf_year
20164253683603,4034,5569.317.425.38584turf_year
20154223773263,4184,5439.317.624.88784turf_year
20143923793203,4674,5588.616.923.98282turf_year
20133713603663,4694,5668.116.024.07782turf_year

前走馬体重下位の成績・回収率

下位はどうでしょうか。同じように下位1位、下位1~2位、下位1~3位で絞ったものです。

出走頭数がレースによってまちまちですから、下位1位=一番最初の表の18位ということではないので、ご注意ください。

残念ながらこちらも悪くない年はあるものの、単勝回収率が一番高いところで81%ですから、ファクターとしては使えるでしょう。

芝|前走馬体重下位1位の成績・回収率(2013-2017) ※障害戦除く

着別度数を[非表示]
1着2着3着着外出走勝率連対複勝単回複回turf_year
20179286981,2931,5695.911.317.68073turf_year
20167889841,3151,5664.010.716.07677turf_year
20158598921,2651,5405.511.917.98181turf_year
20146885911,3151,5594.49.815.76373turf_year
201377801081,3011,5664.910.016.96877turf_year

芝|前走馬体重下位1~2位の成績・回収率(2013-2017) ※障害戦除く

着別度数を[非表示]
1着2着3着着外出走勝率連対複勝単回複回turf_year
20171901882312,4763,0856.212.319.78080turf_year
20161681781612,5683,0755.511.316.57875turf_year
20151541912142,4993,0585.011.318.37080turf_year
20141441761782,5493,0474.710.516.36675turf_year
20131621801962,5373,0755.311.117.57280turf_year

芝|前走馬体重下位1~3位の成績・回収率(2013-2017) ※障害戦除く

着別度数を[非表示]
1着2着3着着外出走勝率連対複勝単回複回turf_year
20173002913503,6354,5766.612.920.68180turf_year
20162452822683,7494,5445.411.617.57577turf_year
20152642983203,6714,5535.812.319.47681turf_year
20142422762963,7524,5665.311.317.87078turf_year
20132612822863,7594,5885.711.818.17680turf_year

ダートコース|前走馬体重順位の成績と回収率

続いて、ダートレースも同じように見ていきます。

ダート|前走馬体重順位別の成績・回収率(2013-2017) ※障害戦・新馬戦除く

着別度数を[非表示]
1着2着3着着外出走勝率連対複勝単回複回
18427286716,0098,25010.219.027.28385
27307066226,0138,0719.017.825.57984
37496936285,9818,0519.317.925.78586
46746386405,9567,9088.516.624.78285
56186206246,1267,9887.715.523.37983
65576005416,1837,8817.114.721.57679
76005535696,1957,9177.614.621.88483
85205605876,0867,7536.713.921.57983
94665355686,3197,8885.912.719.97279
104494444986,2367,6275.911.718.27678
114144464456,0367,3415.611.717.87880
123763774075,9567,1165.310.616.38277
133053373775,4776,4964.79.915.77679
142802792814,9525,7924.89.714.58580
151792172454,4805,1213.57.712.57074
16 981231533,1193,4932.86.310.76374

芝レース同様に、順位が上位であるほど、勝率が高くなっていますが、回収率はパッと見た感じ、そこまで順位との連動はなさそうです。

こちらも細かく見ていきましょう。

前走馬体重上位の成績・回収率

1位は、そのレースの中で一番体重が重い出走馬をプラス評価する、という観点ですから、分かりやすいし、良い指標と思います。5年平均で単勝回収率83%と増加はわずかですが、的中率も高くなりますし、5年間ずっとプラスですから、採用に値するでしょう。

ダート|前走馬体重上位1位の成績・回収率(2013-2017) ※障害戦除く

着別度数を[非表示]
1着2着3着着外出走勝率連対複勝単回複回dirt_yearyear
20171561351211,2261,6389.517.825.28183dirt_yearyear
20161711401411,1941,64610.418.927.58383dirt_yearyear
20151711531301,2061,66010.319.527.38386dirt_yearyear
20141651441361,2111,6569.018.726.98084dirt_yearyear
20131791561431,1721,65010.820.328.08789dirt_year

ダート|前走馬体重上位1~2位の成績・回収率(2013-2017) ※障害戦除く

着別度数を[非表示]
1着2着3着着外出走勝率連対複勝単回複回dirt_yearyear
20173132902402,4063,2499.618.625.98284dirt_yearyear
20163152722602,4363,2839.617.925.88081dirt_yearyear
20153132802642,4263,2839.518.126.17883dirt_yearyear
20142902822582,4223,2528.917.625.57784dirt_yearyear
20133413102712,3323,25410.520.028.38991dirt_year

ダート|前走馬体重上位1~3位の成績・回収率(2013-2017) ※障害戦除く

着別度数を[非表示]
1着2着3着着外出走勝率連対複勝単回複回dirt_yearyear
20174704283783,5954,8719.618.426.28385dirt_yearyear
20164604103753,5864,8319.518.025.88284dirt_yearyear
20154674273873,6474,9289.518.125.08083dirt_yearyear
20144384143783,6514,8818.017.525.27983dirt_yearyear
20134864484033,5244,8619.019.227.58790dirt_year

前走馬体重下位の成績・回収率

下位1位は勝率が3.8%、単勝回収率が72%でこれも低回収率ファクターとしていいですね。

2位3位も含めても80%程度が上限ですので、出走件数の確保という観点でも含めてしまっても良いと思います。

ダート|前走馬体重下位1位の成績・回収率(2013-2017) ※障害戦除く

着別度数を[非表示]
1着2着3着着外出走勝率連対複勝単回複回dirt_yearyear
20176679781,4431,6663.08.713.47377dirt_yearyear
20167073891,4241,6564.28.614.07978dirt_yearyear
20156277841,4371,6603.78.413.47180dirt_yearyear
20145566791,4691,6693.37.211.06674dirt_yearyear
20136164871,4311,6433.77.612.97075dirt_year

ダート|前走馬体重下位1~2位の成績・回収率(2013-2017) ※障害戦除く

着別度数を[非表示]
1着2着3着着外出走勝率連対複勝単回複回dirt_yearyear
20171341581682,8013,2614.18.014.17176dirt_yearyear
20161521651772,7823,2764.69.715.18178dirt_yearyear
20151341691732,8293,3054.19.214.47176dirt_yearyear
20141471371602,8583,3024.58.613.48077dirt_yearyear
20131421461932,7903,2714.38.814.77578dirt_year

ダート|前走馬体重下位1~3位の成績・回収率(2013-2017) ※障害戦除く

着別度数を[非表示]
1着2着3着着外出走勝率連対複勝単回複回dirt_yearyear
20172202472604,1564,8834.59.614.97576dirt_yearyear
20162352572824,0984,8724.810.115.98079dirt_yearyear
20152212502704,1684,9094.59.615.17376dirt_yearyear
20142312402674,1594,8974.79.615.17880dirt_yearyear
20132202572764,1044,8574.59.815.57479dirt_year

全体的にみると、単なる馬体重ではなく順位化することで、より好ましいファクターになったかというのは微妙ではありますね。同じくらいの馬体重の出走の場合でも無理やり順位づけされてしまうのはデメリットでもあります。

次に、もう一つのレース内の相対化方法として、偏差値化というのを検討してみたいと思います。

 

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