関連データベースはこちらをご覧ください。
偶数馬番は有利とされています。
その理由はゲート入りの順番が奇数馬番→偶数馬番と決まっており、先にゲート入りした競走馬は、スタートまで待たさせることでストレスを感じ、本来の力を発揮しにくいからだと言われています。
- この有利不利傾向が確かかどうか
- 回収率に与える影響はどうなのか
これらを確かめていきましょう。
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馬番別の成績・回収率データ
はじめに、芝・ダート別に全馬番の成績・回収率を一覧にしましたので、ご覧ください。
※表は着別度数の表示・非表示で切り替えができます。
芝|馬番別の成績・回収率(2014-2018) ※障害戦除く
着別度数を[非表示 ]1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 出走 | 勝率 | 連対 | 複勝 | 単回 | 複回 | main_turf | |
1 | 652 | 633 | 688 | 6,345 | 8,318 | 7.8 | 15.4 | 23.7 | 81 | 84 | main_turf |
2 | 667 | 654 | 681 | 6,318 | 8,320 | 8.0 | 15.9 | 24.1 | 83 | 85 | main_turf |
3 | 625 | 628 | 613 | 6,450 | 8,316 | 7.5 | 15.1 | 22.4 | 77 | 79 | main_turf |
4 | 684 | 699 | 623 | 6,310 | 8,316 | 8.2 | 16.6 | 24.1 | 84 | 85 | main_turf |
5 | 614 | 655 | 633 | 6,416 | 8,318 | 7.4 | 15.3 | 22.9 | 76 | 81 | main_turf |
6 | 636 | 632 | 637 | 6,409 | 8,314 | 7.6 | 15.3 | 22.9 | 82 | 83 | main_turf |
7 | 611 | 576 | 651 | 6,434 | 8,272 | 7.4 | 14.3 | 22.2 | 78 | 80 | main_turf |
8 | 600 | 602 | 594 | 6,395 | 8,191 | 7.3 | 14.7 | 21.9 | 80 | 81 | main_turf |
9 | 568 | 554 | 566 | 6,245 | 7,933 | 7.2 | 14.1 | 21.3 | 78 | 80 | main_turf |
10 | 526 | 560 | 503 | 5,969 | 7,558 | 7.0 | 14.4 | 21.0 | 79 | 81 | main_turf |
11 | 488 | 463 | 435 | 5,651 | 7,037 | 6.9 | 13.5 | 19.7 | 82 | 79 | main_turf |
12 | 419 | 438 | 431 | 5,182 | 6,470 | 6.5 | 13.2 | 19.9 | 80 | 80 | main_turf |
13 | 338 | 335 | 317 | 4,831 | 5,821 | 5.8 | 11.6 | 17.0 | 78 | 76 | main_turf |
14 | 317 | 281 | 313 | 4,310 | 5,221 | 6.1 | 11.5 | 17.4 | 81 | 78 | main_turf |
15 | 232 | 253 | 273 | 3,790 | 4,548 | 5.1 | 10.7 | 16.7 | 68 | 76 | main_turf |
16 | 217 | 231 | 227 | 3,280 | 3,955 | 5.5 | 11.3 | 17.1 | 75 | 81 | main_turf |
17 | 78 | 85 | 90 | 1,560 | 1,813 | 4.3 | 9.0 | 14.0 | 69 | 71 | main_turf |
18 | 83 | 75 | 79 | 1,290 | 1,527 | 5.4 | 10.3 | 15.5 | 81 | 77 | main_turf |
ダート|馬番別の成績・回収率(2014-2018) ※障害戦除く
着別度数を[非表示 ]1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 出走 | 勝率 | 連対 | 複勝 | 単回 | 複回 | main_dirt | |
1 | 529 | 501 | 581 | 6,644 | 8,255 | 6.4 | 12.5 | 19.5 | 72 | 77 | main_dirt |
2 | 516 | 522 | 594 | 6,636 | 8,268 | 6.2 | 12.6 | 19.7 | 73 | 78 | main_dirt |
3 | 545 | 520 | 570 | 6,625 | 8,260 | 6.6 | 12.9 | 19.8 | 76 | 79 | main_dirt |
4 | 591 | 567 | 636 | 6,467 | 8,261 | 7.2 | 14.0 | 21.7 | 83 | 84 | main_dirt |
5 | 491 | 531 | 593 | 6,645 | 8,260 | 5.9 | 12.4 | 19.6 | 68 | 77 | main_dirt |
6 | 569 | 584 | 548 | 6,564 | 8,265 | 6.9 | 14.0 | 20.6 | 79 | 79 | main_dirt |
7 | 576 | 598 | 558 | 6,525 | 8,257 | 7.0 | 14.2 | 21.0 | 77 | 80 | main_dirt |
8 | 600 | 604 | 557 | 6,486 | 8,247 | 7.3 | 14.6 | 21.4 | 81 | 83 | main_dirt |
9 | 596 | 591 | 514 | 6,502 | 8,203 | 7.3 | 14.5 | 20.7 | 82 | 80 | main_dirt |
10 | 606 | 574 | 567 | 6,329 | 8,076 | 7.5 | 14.6 | 21.6 | 86 | 84 | main_dirt |
11 | 535 | 553 | 532 | 6,254 | 7,874 | 6.8 | 13.8 | 20.6 | 81 | 83 | main_dirt |
12 | 536 | 551 | 517 | 5,976 | 7,580 | 7.1 | 14.3 | 21.2 | 83 | 84 | main_dirt |
13 | 498 | 458 | 448 | 5,610 | 7,014 | 7.1 | 13.6 | 20.0 | 85 | 82 | main_dirt |
14 | 440 | 457 | 422 | 5,089 | 6,408 | 6.9 | 14.0 | 20.6 | 84 | 86 | main_dirt |
15 | 368 | 374 | 369 | 4,606 | 5,717 | 6.4 | 13.0 | 19.4 | 79 | 81 | main_dirt |
16 | 306 | 309 | 288 | 3,489 | 4,392 | 7.0 | 14.0 | 20.6 | 83 | 85 | main_dirt |
なんとなく傾向は見えるでしょうか。
すべての偶数馬番が、というわけではないですが、隣の奇数馬番と比べたときに、偶数馬番の方が勝率が高い傾向がありますね。
回収率も同じであることも分かります。
馬番は、数字が多すぎて分かりにくいので、グラフにしてみたいと思います。
馬番別の勝率グラフ
芝は中枠を除いた両端については、確かに偶数馬番の勝率が上がっていることが分かります。
ただし、外枠側は勝率自体が落ちていますので、あくまでも隣の奇数馬番と比べた場合に、ということになります。
ダートも少し例外はありますが、偶数馬番の方が勝率が上がっている傾向があります。
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馬番別の複勝率グラフ
続いて複勝率を見てみます。
複勝率の方が対象出走件数が増えますので(3倍)、傾向が安定してきましたね。
- 芝の場合、6番~10番を除くと偶数馬番の複勝率が良い
- ダートの場合、1番・2番を除くと偶数馬番の複勝率が良い
ことが分かります。
これを踏まえて回収率のグラフを見ていきます。
馬番別の回収率グラフ
単勝回収率・複勝回収率を並べます。
私は個人的にはこのグラフを見たときは結構衝撃的でしたが、皆様はどのようにお感じになられるでしょうか。
明らかに偶数馬番の回収率が上がっています。
偶数馬番の有利不利が全く馬券には反映されていないということです。
単勝回収率でも傾向が見えますが、複勝はさらに顕著ですね。
複勝の例外はダートの1番・2番の組み合わせだけです。
芝、ダート別に検討をします。
芝は明らかに偶数馬番の回収率が上がっていますが、回収率の絶対値としては8番以降の回収率は微妙なので、2番・4番・6番に限定してファクター化するのが望ましいと考えます。
一方のダートは、芝とは逆に外側に絞ってファクターがするのが良いでしょう。
8番も80%を超えていて扱いを悩みますが、ファクターとしての傾向を立たせるためにあえて除外します。
よって、10番・12番・14番・16番がダートの高回収率ファクターということになります。
馬番で内枠有利を判定するのは間違い
最後にちょっとおまけの話をします。
本当は以下のことを考慮しながらこの記事の分析を進めるべきですが、話がややこしくなるので、あえて触れませんでした。
それは何かといいますと、芝の馬番グラフを見たときに明らかに右肩下がりになっているのをとらえて、内枠有利という判断をしがちなのですが、それは間違いです、という話です。
芝が内枠有利な事実自体は正しく、馬番の勝率の違いを根拠とするのが間違いということです。
内枠外枠の有利不利がなくても、馬番グラフは右肩下がりになるのです。
なぜかというと、馬番が大きくなるほどその馬番が出現したレースの平均出走頭数が増えますので、当然勝率としては下がってくるからです。
例えば、18番は常に18頭立てで競走しているので、平均勝率は馬番の有利不利が全くないとしたら100/18=5.6%となるはずです。
一方の1番は芝の平均出走頭数が約15頭ですので、100/15=6.7%が平均勝率となるはずです。
だから馬番で内枠と外枠の勝率を比べるのはナンセンスなのです。
内枠・外枠の成績傾向を見たい場合は枠番を見ます。
枠番の場合はどのレースでも1~8枠なので、平均出走頭数に依存しません。
芝で話をしましたが、ダートも同じく、この記事での馬番グラフは少し外枠側が有利に見えますが、実際には同じ理由で外枠側の勝率は下がっているはずです。
ですので、本来ならばもっと外枠側が有利になっているはずなのです。
このような違いは回収率で見た場合は気にせずに済みます。
当サイトの回収率は、各レースごとにすべての買い目を購入した場合に回収率が80%となるように調整していますから(つまり投票数に応じた購入金額に調整)、勝率に応じた投票数が集まった場合(過小評価・過大評価がない場合)、回収率は常に80%に収束します。
よって、80%を境として過小評価・過大評価の判定ができるのです。
過小評価ファクターとしての安定性
芝|偶数馬番内枠(2番・4番・6番)の成績・回収率(2014-2018) ※障害戦除く
着別度数を[非表示 ]1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 出走 | 勝率 | 連対 | 複勝 | 単回 | 複回 | year_turf | |
2018 | 403 | 412 | 407 | 3,782 | 5,004 | 8.1 | 16.3 | 24.4 | 81 | 83 | year_turf |
2017 | 387 | 431 | 405 | 3,785 | 5,008 | 7.7 | 16.3 | 24.4 | 77 | 83 | year_turf |
2016 | 370 | 360 | 363 | 3,901 | 4,994 | 7.4 | 14.6 | 21.9 | 80 | 81 | year_turf |
2015 | 420 | 376 | 385 | 3,792 | 4,973 | 8.4 | 16.0 | 23.7 | 89 | 87 | year_turf |
2014 | 407 | 406 | 381 | 3,777 | 4,971 | 8.2 | 16.4 | 24.0 | 87 | 88 | year_turf |
2017年の単勝回収率が残念ですが、他は安定しています。複勝回収率が良いですね。
最近になると回収率が80%に近づいているのが気になりなるところです。徐々に過小評価が解消されているのかもしれません。
ダート|偶数馬番外枠(10番・12番・14番・16番)の成績・回収率(2014-2018) ※障害戦除く
着別度数を[非表示 ]1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 出走 | 勝率 | 連対 | 複勝 | 単回 | 複回 | year_dirt | |
2018 | 381 | 375 | 357 | 4,096 | 5,209 | 7.3 | 14.5 | 21.4 | 84 | 84 | year_dirt |
2017 | 376 | 377 | 369 | 4,239 | 5,361 | 7.0 | 14.0 | 20.9 | 83 | 84 | year_dirt |
2016 | 402 | 362 | 338 | 4,237 | 5,339 | 7.5 | 14.3 | 20.6 | 89 | 85 | year_dirt |
2015 | 369 | 398 | 350 | 4,156 | 5,273 | 7.0 | 14.5 | 21.2 | 83 | 85 | year_dirt |
2014 | 360 | 379 | 380 | 4,155 | 5,274 | 6.8 | 14.0 | 21.2 | 81 | 86 | year_dirt |
ダート外枠は盤石です。複勝回収率で84-86%あるというのはかなり優秀なファクターです。
まとめ
当サイトでは、下記のファクターを高回収率に貢献するファクターとしてとらえています。
- 芝コース2番・4番・6番
- ダートコースの10番・12番・14番・16番
データベースに入れましたので、こちらも併せてご参照ください。
パンダズ競馬とは
パンダズ競馬では
- 過小評価条件
- 三連複フォーメーション
を回収率向上の具体的な手段としてとらえ、競馬ファンの方にさまざまなデータを紹介しています。
この2つを実践するだけで「予想能力がそのままでも回収率が上昇する」というのがパンダズ競馬の一貫した主張です。
この2つの手段について、参考記事をまとめて紹介いたしますので、よかったら合わせてご覧ください。
過小評価条件
まずは過小評価条件を検討し、過小評価馬を見出すのが第一歩です。
パンダズ競馬では、さまざまなデータベースで過小評価条件を紹介しています。
調教師や馬主のデータベースもありますが、重要なのは次の3点セットでしょう。
すべて同じフォーマットにデータを落とし込んでいるので、見やすいと思います。毎週データ更新していますので、参考にしてみてください。
もう一つ、ご自身で条件抽出できる方法も提供しています。こちらのほうがオリジナルの条件を何でも作れますので、そういうのがお好きな方は是非一度試してみてください。
三連複フォーメーション
過小評価に注目する場合は、券種の選定が重要であることも繰り返し述べています。
なぜ、過小評価条件と三連複がセットなのかについて解説した記事です。
こちらは、三連複フォーメーションの具体的な買い方を説明した記事です。
パンダズ競馬で三連複を推奨する理由が、期待回収率という考え方を通してご理解いただけると思います。
過小評価条件に注目する以上、三連複での購入はぜひチャレンジしてほしいですが、三連複に慣れていない方は、まずは予想サイトの無料予想を参考にするのをお勧めします。
三連複で実績があり、私が参考にしているのは次の2サイトです。ターフビジョンは三連複フォーメーションなので、当サイトでお勧めする方法に一番近いものです。人気薄の組み入れ方に注目してみてください。
いまの皆さんの予想方法はそのままでよいのです。そこに過小評価条件や券種というフィルターを新たに加えてみてください。
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