関連データベースはこちらをご覧ください。
血統分析については、パンダス競馬では種牡馬別に詳細なデータを検討していますので、種牡馬を分析の基本単位としています。
しかし、種牡馬上位陣は良いにしても、リーディングで30位以下になってくると出走件数が足りず、回収率が安定しません。
そこである程度まとまった単位で血統を検討するため、父系統別のファクターを考えてみることにしました。
私は初心者の頃に、10社ほど無料予想を出している予想サイトに登録して、買い目の組み方を研究していました。
(データ競馬では、予想だけでなく買い方もルール化しないと結果が安定しません)
その中でダントツに結果を出していたのがターフビジョンさんでした。
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こんな本気の予想を無料で出すのか、と思いましたが、宣伝の意味もあるからかえって下手は打てないのでしょう。
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父系統の分類
どういう分類にするか悩んだのですが、当サイトでは結果的には、次の7系統に落ち着きました。
- サンデーサイレンス系(94,946)
- ヘイロー系(1,1544)
- ロベルト系(15,919)
- ナスルーラ系(20,335)
- ノーザンダンサー系(39,518)
- ミスタープロスペクター系(53,730)
- エクリプス系(2,919)
( )の中は、2014年~2018年のその父系統を持つ出走馬の総出走件数です。
明らかにサンデーサイレンス系が多くなってしまうので、ここをもう少し細かく分類したいのですが、父系統というとやはりサンデーサイレンスがパッと頭に浮かびますので、あえてそのままにしました。
ヘイロー系はもちろんサンデーサイレンス系を除いています。
また、エクリプス系というのは、体系だった系統というよりも、その他、という感じの分類です。
エクリプス系を除く6系統で網羅できなかった出走馬も、エクリプスという系統を設けると、ほとんどがそこに分類できます。
最終的に、この7系統で出走馬の99%をカバーできました。
系統と種牡馬の対応関係は、こちらを参照してください。
父系統別の成績・回収率データ
芝・ダート別にこの7系統の成績・回収率を一覧にしましたので、ご覧ください。
※表は着別度数の表示・非表示で切り替えができます。
芝|父系統別の成績・回収率(2014-2018) ※障害戦除く
着別度数を[非表示 ]1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 出走 | 勝率 | 連対 | 複勝 | 単回 | 複回 | main_turf | |
サンデーサイレンス系 | 4,247 | 4,256 | 4,231 | 42,321 | 55,055 | 7.7 | 15.4 | 23.1 | 78 | 82 | main_turf |
ヘイロー系 | 278 | 298 | 296 | 4,118 | 4,990 | 5.6 | 11.5 | 17.5 | 81 | 79 | main_turf |
ロベルト系 | 382 | 413 | 423 | 6,143 | 7,361 | 5.2 | 10.8 | 16.5 | 80 | 78 | main_turf |
ナスルーラ系 | 572 | 614 | 613 | 8,234 | 10,033 | 5.7 | 11.8 | 17.9 | 79 | 78 | main_turf |
ノーザンダンサー系 | 1,238 | 1,217 | 1,260 | 14,553 | 18,268 | 6.8 | 13.4 | 20.3 | 80 | 81 | main_turf |
ミスタープロスペクター系 | 1,580 | 1,482 | 1,457 | 16,925 | 21,444 | 7.4 | 14.3 | 21.1 | 82 | 81 | main_turf |
エクリプス系 | 45 | 63 | 59 | 676 | 843 | 5.3 | 12.8 | 19.8 | 74 | 85 | main_turf |
ダート|父系統別の成績・回収率(2014-2018) ※障害戦除く
着別度数を[非表示 ]1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 出走 | 勝率 | 連対 | 複勝 | 単回 | 複回 | main_dirt | |
サンデーサイレンス系 | 2,716 | 2,711 | 2,699 | 31,765 | 39,891 | 6.8 | 13.6 | 20.4 | 77 | 79 | main_dirt |
ヘイロー系 | 444 | 440 | 428 | 5,242 | 6,554 | 6.8 | 13.5 | 20.0 | 83 | 82 | main_dirt |
ロベルト系 | 489 | 542 | 576 | 6,951 | 8,558 | 5.7 | 12.0 | 18.8 | 76 | 82 | main_dirt |
ナスルーラ系 | 728 | 651 | 681 | 8,242 | 10,302 | 7.1 | 13.4 | 20.0 | 85 | 82 | main_dirt |
ノーザンダンサー系 | 1,455 | 1,438 | 1,490 | 16,867 | 21,250 | 6.8 | 13.6 | 20.6 | 80 | 82 | main_dirt |
ミスタープロスペクター系 | 2,292 | 2,342 | 2,275 | 25,377 | 32,286 | 7.1 | 14.4 | 21.4 | 79 | 83 | main_dirt |
エクリプス系 | 134 | 143 | 124 | 1,675 | 2,076 | 6.5 | 13.3 | 19.3 | 80 | 75 | main_dirt |
細かいところはおいおい見ていければと思いまが、まず父系統分類だけに注目すると、目立って高回収率なのが、
- ダートのナスルーラ系
です。
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ナスルーラ系の年別成績・回収率
平均の回収率が良くても、年によってバラついていたらファクターとして成立しません。
そこでダート×ナスルーラ系の年別の回収率を見てみましょう。
ダート×ナスルーラ系|年別の成績・回収率(2014-2018) ※障害戦除く
着別度数を[非表示 ]1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 出走 | 勝率 | 連対 | 複勝 | 単回 | 複回 | na_dirt | |
2018 | 138 | 126 | 139 | 1,606 | 2,009 | 6.9 | 13.1 | 20.1 | 83 | 82 | na_dirt |
2017 | 146 | 121 | 124 | 1,607 | 1,998 | 7.3 | 13.4 | 19.6 | 88 | 80 | na_dirt |
2016 | 167 | 150 | 134 | 1,680 | 2,131 | 7.8 | 14.9 | 21.2 | 88 | 85 | na_dirt |
2015 | 151 | 143 | 147 | 1,640 | 2,081 | 7.3 | 14.1 | 21.2 | 83 | 82 | na_dirt |
2014 | 126 | 111 | 137 | 1,709 | 2,083 | 6.0 | 11.4 | 18.0 | 82 | 83 | na_dirt |
単勝回収率・複勝回収率ともすべて80%を超えています。ダートのナスルーラ系は優秀なファクターといえます。
種牡馬ごとに検討すると、実はシニスターミニスター産駒の回収率が結構高く、それに引っ張られているというのもありますが、他の種牡馬も優秀ですので、系統でまるっと見るのも有益です。
( )内は適性です。
ナスルーラ系の主な種牡馬
- ジャングルポケット(芝)
- サクラバクシンオー(芝)
- パイロ(ダート)
- シニスターミニスター(ダート)
- チチカステナンゴ(芝)
ミスタープロスペクター系の年別成績・回収率
1系統だけだと寂しいから、というわけではないですが、もう1系統検討します。
ミスタープロスペクター系は芝適性のある種牡馬もいますが、割とダート系統の印象が強いと思います。
単勝回収率が80%を割っていますが、複勝回収率はダートの中で一番よい数値となっています。
同じように年別で見てみましょう。
ダート×ミスタープロスペクター系|年別の成績・回収率(2014-2018) ※障害戦除く
着別度数を[非表示 ]1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 出走 | 勝率 | 連対 | 複勝 | 単回 | 複回 | mr_dirt | |
2018 | 455 | 476 | 534 | 5,404 | 6,869 | 6.6 | 13.6 | 21.3 | 74 | 81 | mr_dirt |
2017 | 485 | 527 | 479 | 5,554 | 7,045 | 6.9 | 14.4 | 21.2 | 78 | 82 | mr_dirt |
2016 | 450 | 476 | 454 | 5,080 | 6,460 | 7.0 | 14.3 | 21.4 | 79 | 84 | mr_dirt |
2015 | 468 | 461 | 431 | 4,857 | 6,217 | 7.5 | 14.9 | 21.9 | 84 | 84 | mr_dirt |
2014 | 434 | 402 | 377 | 4,482 | 5,695 | 7.6 | 14.7 | 21.3 | 82 | 83 | mr_dirt |
複勝回収率は安定していますが、単勝回収率は少し残念で、このままでは使いづらいファクターです。
そこで、もう少し条件が絞れないか検討しました。
詳細は省きますが、牡馬・牝馬の好走率にかなり差異がありましたので、牡馬のみで絞ってみました。
結果がこちらです。
ダート×ミスタープロスペクター系×牡馬|年別の成績・回収率(2014-2018) ※障害戦除く
着別度数を[非表示 ]1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 出走 | 勝率 | 連対 | 複勝 | 単回 | 複回 | mr_m_dirt | |
2018 | 285 | 293 | 350 | 3,058 | 3,986 | 7.2 | 14.5 | 23.3 | 74 | 84 | mr_m_dirt |
2017 | 317 | 310 | 298 | 3,300 | 4,225 | 7.5 | 14.8 | 21.9 | 83 | 82 | mr_m_dirt |
2016 | 305 | 318 | 288 | 3,075 | 3,986 | 7.7 | 15.6 | 22.9 | 83 | 86 | mr_m_dirt |
2015 | 326 | 315 | 284 | 3,036 | 3,961 | 8.2 | 16.2 | 23.4 | 87 | 85 | mr_m_dirt |
2014 | 312 | 298 | 271 | 2,837 | 3,718 | 8.4 | 16.4 | 23.7 | 81 | 84 | mr_m_dirt |
残念ながら、2018年の単勝回収率は80%を超えませんでしたが、牡馬に絞る前後で比べると、かなり改善しました。
また、複勝回収率もぐっと上昇し、過小評価傾向となっていることが分かります。
ミスタープロスペクター系の主な種牡馬
ミスタープロスペクター系はざっくり言えば、ダート向きの系統ですが、中には芝向きの種牡馬もいます。
上記の一覧で(芝)と記載したものがそれになります。
ダートが過小評価になる理由は定かではないですが、馬券購入者に期待される以上に、好走しているということでしょう。
つまり、血統の差がそこそこあるのに、それほど意識されていない、ということになります。
まとめ
当サイトでは、下記のファクターを高回収率に貢献するファクターとしてとらえています。
- ダートコースのナスルーラ系
- ダートコースのミスタープロスペクター系×牡馬
データベースに入れましたので、こちらも併せてご参照ください。
パンダズ競馬とは
パンダズ競馬では
- 過小評価条件
- 三連複フォーメーション
を回収率向上の具体的な手段としてとらえ、競馬ファンの方にさまざまなデータを紹介しています。
この2つを実践するだけで「予想能力がそのままでも回収率が上昇する」というのがパンダズ競馬の一貫した主張です。
この2つの手段について、参考記事をまとめて紹介いたしますので、よかったら合わせてご覧ください。
過小評価条件
まずは過小評価条件を検討し、過小評価馬を見出すのが第一歩です。
パンダズ競馬では、さまざまなデータベースで過小評価条件を紹介しています。
調教師や馬主のデータベースもありますが、重要なのは次の3点セットでしょう。
すべて同じフォーマットにデータを落とし込んでいるので、見やすいと思います。毎週データ更新していますので、参考にしてみてください。
もう一つ、ご自身で条件抽出できる方法も提供しています。こちらのほうがオリジナルの条件を何でも作れますので、そういうのがお好きな方は是非一度試してみてください。
三連複フォーメーション
過小評価に注目する場合は、券種の選定が重要であることも繰り返し述べています。
なぜ、過小評価条件と三連複がセットなのかについて解説した記事です。
こちらは、三連複フォーメーションの具体的な買い方を説明した記事です。
パンダズ競馬で三連複を推奨する理由が、期待回収率という考え方を通してご理解いただけると思います。
過小評価条件に注目する以上、三連複での購入はぜひチャレンジしてほしいですが、三連複に慣れていない方は、まずは予想サイトの無料予想を参考にするのをお勧めします。
三連複で実績があり、私が参考にしているのは次の2サイトです。ターフビジョンは三連複フォーメーションなので、当サイトでお勧めする方法に一番近いものです。人気薄の組み入れ方に注目してみてください。
いまの皆さんの予想方法はそのままでよいのです。そこに過小評価条件や券種というフィルターを新たに加えてみてください。
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